ニュージーランドの世界遺産

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活動中の火山群、手つかずの原生林、太古の氷河、雪化粧をした山々、そして離島の自然保護区・・・訪れる人々の心をとらえてやまない、とっておきの風景が待っています。世界が認めたかけがえのない宝ものに、ニュージーランドで触れてみませんか。

世界遺産は、その自然や文化において人類が共有すべき重要な価値があるとユネスコにより認められたものです。ニュージーランドでは、トンガリロ国立公園、テ・ワヒポウナム、亜南極諸島の3つの大規模な世界遺産が登録されています。


トンガリロ国立公園 :究極の贈りもの

ニュージーランド第一号の国立公園として1984年に設立されたトンガリロ国立公園は、世界で4番目の国立公園として古い歴史を持つ場所です。マオリの酋長が自分達の聖地をヨーロッパ人の侵略から守るため、国立公園とすることを条件に土地を国に提供しました。

ルアペフ山(2797m)、トンガリロ山(1968m)、ナウルホエ山(2291m)の3つの山を擁するトンガリロ国立公園は、ニュージーランド北島の中央部に位置しています。1990年代前半に自然・文化の双方で世界遺産に登録された複合遺産です。

火山はいずれも活動中の状態にあります。ルアペフ山は1996年に噴火し、真っ白だった斜面は厚い灰の層で覆われました。トンガリロ山の頂上付近は岩だらけの不毛の荒地ですが、ハイキングに訪れる人々は、火口湖の独特の色合いと硫黄のにおいに大自然の息吹を実感するはずです。

公園内には、低地の森の中を歩く短い散歩道から、人気の日帰りトレッキングコース「トンガリロ・クロッシング」(Tongariro Crossing, 所要時間8時間)まで、様々なウォーキング・コースがあります。数日間にわたるトレッキングには、6日間かけてルアペフ山のふもとを一周する「ラウンド・ザ・マウンテン・トラック」(Round the Mountain track)があります。冬には2ヶ所にある大規模なスキー場がオープンし、幅2kmにわたる広いゲレンデや初心者から中・上級者までが満足できるバラエティに富んだコースで、スキー&スノーボードを楽しむことができます。

テ・ワヒポウナム:いくつもの山と森、フィヨルドと氷河

テ・ワヒポウナムは、ニュージーランド南西部に位置し、アオラキ/マウント・クック、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、ウエストランドの4つの国立公園が含まれています。ています。原生林と雪を頂いた山々の峰、氷河が残した深い谷、フィヨルド地形の海岸線が織り成す広大な地域は、総面積26,000平方キロメートルに及びます。有史時代よりもはるか昔、ゴンドワナ大陸が存在した頃に起源をもつ独自の生態系が最もよく保存されていることから、1990年に世界遺産に登録されました。

この素晴らしい地域一帯を見渡すには、遊覧飛行がお勧めです。川をジェットボートで移動するサファリツアーに参加すれば、めったに行けないような一帯の奥地へも簡単に足を踏み入れることができます。スリルはもちろん、詳しい解説も楽しめます。

テ・ワヒポウナムには、散歩程度のものから何日もかけて歩くものまで、DOC(環境保全省)の管理する様々なウォーキング・コースがあります。数日間にわたるトレッキングでは、ルートバーン・トラック、ホリフォード・トラック、ミルフォード・トラックが有名です。森の緑に覆われた谷間を進み、悠然とした山々の峠を越えて、道は自然の懐の奥深くへと続いています。トラックには、DOC管轄の山小屋とキャンプ場があります。ガイド付ツアーに参加すると専用の山小屋を使用するため、電気、温水シャワー、乾燥室などの設備が利用でき、美味しい食事の出る質の高い宿泊施設に泊まることができます。

ニュージーランドの最高峰、アオラキ/マウント・クックのすぐ近くにある村からは、数種類のウォーキング・コースが伸びています。1時間程度のウォーキングでタスマン氷河の絶景が見られるコースもあります。全長26km、最大幅3kmのタスマン氷河は、大昔からこのこの谷に横たわっています。夏になると、愛らしいマウントクック・リリーや大輪のキンポウゲが花開き、険しい山岳地帯に和やかな印象を添えます。

フォックス氷河やフランツ・ジョセフ氷河の末端部は、西海岸側から少し歩くだけで目にすることができます。氷河を本格的に歩くガイド付きツアーや、氷雪に閉ざされた氷河の上部に着陸する遊覧飛行も可能です。

ミルフォード・サウンドでは、遠い昔に岩盤が氷河に削られてできました。全長16kmのフィヨルドの全域にほぼ垂直に切り立った巨大な崖が続いており、落差150メートルを超える滝が澄み切った水をたたえた海面へと流れ落ちています。ここではクルーズ用の大きな客船でさえ、ちっぽけなおもちゃのように見えてしまいます。随所でイルカやオットセイ、ペンギンなどの野生動物が見かけられます。ミルフォード・サウンドは、日帰りクルーズのほか、シーカヤックでも探索できます。

亜南極諸島:南洋の箱舟

南極海に近いニュージーランド南東部の5つの島嶼部から成る亜南極諸島は、あまりその存在を知られていない世界遺産です。強風と不安定な天候に常にさらされ、あえて人を寄せ付けないような厳しい環境にありますが、この海域の美しい島々は、ロイヤル・アルバトロス(アホウドリ)、イエロー・アイド・ペンギン(キガシラペンギン)、フッカーズ・シーライオン(ニュージーランドアシカ)といった珍しい動物たちのすみかとなっています。

バウンティ、アンティポディーズ、スネアズ、オークランド、キャンベルの5諸島から成る、亜南極諸島は1998年に世界遺産に登録されました。全体で126種の鳥類(うち5種は亜南極諸島にしかいない固有種)が確認されています。

これらの島々を訪れるということは、貴重な体験であると同時に、ユニークな生態系にいかなる影響も与えないよう、十分に配慮する責任を負うことも意味します。専用の船を利用するガイド付きツアーが催行されていますが、人数は厳しく制限されています。

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