マタリキはニュージーランドのマオリにとって新年の始まりを祝う特別な行事です。

夜空にマタリキの輝きが戻ってきたら、お祝いをしながらこれまでを振り返る時です。

マタリキとは

マタリキは、真冬のニュージーランドの早朝の空に現れる星団です。

この星団は季節に差はあっても世界のあちこちから見られます。数百個の星から成るマタリキは夜空でも特に明るく輝いています。

マタリキには世界各地で様々な名前があります。英語では、古代ギリシャ語の「プレアデス」または「七姉妹」と呼ばれています。ハワイ語では王族の目を意味する「マカリイ」、日本では昴、スバルと呼ばれています。

マタリキは、植え付け、収穫、狩猟と密接に結びついてきた歴史があります。星がはっきりと明るく現れると、豊穣の吉兆とされています。

クライストチャーチ/カンタベリー
テカポ湖, クライストチャーチ/カンタベリー

マタリキの時期

マオリの太陰暦は、北東の空にマタリキが現れるピピリの月(6月~7月)から始まります。

実際の月日は年によって若干異なります。

2020年のマタリキ:

  • 5月15日:マタリキが地平線の下へ沈み、ニュージーランドの空からはしばらく見えなくなります。
  • 7月13日〜16日:姿を現すマタリキ。夜明け前、北東の地平線のすぐ上にマタリキの星が再び現れます。

マタリキ関連のアクティビティ:マオリの新年を祝うには

伝統的には、マタリキの祭りは作物の収穫の後に行われます。農作業が終わり、パタカパタカ(食料貯蔵庫)が満杯になって空いた時間で、人々は先祖を称えつつ、お祝いをして人生を謳歌しました。

今日も人々は集まって先祖を偲び、食べ物を分かち合い、歌や物語、音楽を楽しんでいます。

2020年にニュージーランド各地で開催されるマタリキ関連のイベントを探してみましょう。

オークランド

ニュージーランド最大の都市オークランドでは、夜明けのカラキアをバーチャル体験するものや展示会、パフォーマンスなど100以上のイベント(opens in new window)が開催されます。

ウエリントン

首都の国立博物館テ・パパ・トンガレワでは、7月17日から壮大な光のショーとライブパフォーマンスが行われます。

ワナカ

南島のワナカでは、7月25日にカフ・ユースのマタリキ・セレブレーション(opens in new window)が予定されています。コミュニティによるハンギ、ワークショップ、パフォーマンスなどが楽しめます。

マタリキの見分け方

星団としては地球に特に近い部類に入るマタリキは、肉眼でも見分けられます。

この時期は夜明け前の北東の地平線近くに現れます。

3つの星が並ぶオリオン座のベルト部分を見つけたら、そこから北方向へ目線を移動していくと、小さな星の集まりがあります。これがマタリキです。

マタリキの星

マタリキは日本ではスバルと呼ばれる星団で、無数の星が集まっていますが、肉眼で見えるのは9つくらいまでです。マオリの文化においては、そのひとつひとつに名前と意味があります。

マオリの神話では、この星団は母親のマタリキと6人の娘、トゥプアヌク、トゥプアランギ、ワイプナランギ、ワイティ、ワイタ、ウルランギであると伝えられています。

マタリキ

星団全体の名にもなっているマタリキですが、特定の星を指す場合は、希望と内省、環境とのつながり、人々の健康と幸福を意味します。

ポフトゥカワ

ポフトゥカワは亡き人を象徴する星です。この星を見上げて故人との関わりを思い出す時間は大切にされています。

トゥプアヌク

トゥプは「成長」ヌクは「大地」を意味する(パパトゥアヌクが縮まった)言葉です。地中で育つあらゆる食べ物の収穫、収集に関係している星です。

トゥプアランギ

トゥプアランギは、鳥や木の実、果物など、空からもたらされる食べ物に関連した星です。

ワイティ

ワイティはアワ(川)、ロト(湖)、ククワイ(湿地)、ワイプナ(泉)と行った淡水域と、そこで育まれる食べ物と結びついています。

ワイタ

ワイタは海とそこから得られる魚介類を表すとともに、海岸や海の環境と生態系を尊重するよう告げています。

ワイプナ・ア・ランギ

ワイプナ・ア・ランギは雨、雹、雪に関わる星です。

ウルランギ

ウルランギは様々な風と縁のある星です。

ヒワ・イ・テ・ランギ

ヒワ・イ・テ・ランギは願いの星で、来たる年の希望や願望を叶えるのを助けると言われています。

ニュージーランドで星空観察にぴったりの場所

ニュージーランドには星空観察にぴったりの場所がたくさんあります。ダークスカイ・サンクチュアリはもちろん、人里離れた場所にも、澄み切った広大な夜空が広がっています。

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