150 kmの区間に「忘れ去られた世界(Forgotten World)」を訪ねるルートは、旅情溢れる追憶の道です。
もとは19世紀末の入植時代に開拓された馬車道だったこのルートには、秘境ともいえる謎めいた雰囲気が漂っています。
起伏の多い土地を這うように続く道は、車で走るとまるで自然が作ったジェットコースターに乗っているような感じがするでしょう。地元の人々の間でも、この道のアップダウンの激しさは有名です。
タウマルヌイから出発しましょう。2つの大河が合流する場所にあるこの町は、トラウト・フィッシングやカヤック、ジェットボートが盛んです。また、ここを拠点にカヌーによるファンガヌイ国立公園の5日間アドベンチャー、ファンガヌイ・ジャーニーに挑戦することもできます。
この地域のもう一つの名物は鉄道です。タウマルヌイの南28kmに位置するらうリム・スパイラルのらせん状の高架橋には鉄道技術の粋が詰まっています。ユニークな体験と言えば、セルフドライブ式のレールカート、フォーゴットン・ワールド・アドベンチャーズも見逃せません。タウマルヌイ・ゴルフ・クラブでティーオフしたり、人懐こいアルパカに会いに行ったり、北島でも特に人気のあるサイクリングコース、ザ・ティンバー・トレイルを走ったりといったアクティビティも楽しめます。
ローレンズ・ラベンダー・ファームはタウマルヌイからさほど離れていない場所にあり、香りのよいギフトが手に入ります。アウコパエ・ランディングの標識を目印に、ヌクヌク博物館に立ち寄ってもよいでしょう。ちょっと風変わりな博物館ですが、郷土の歴史を伝える品々が収集されています。
さらに寄り道するならモキ・フォレスト・ロードに入り、マウント・ダンパー・フォールズへ。落差85mの滝で清らかな水が勢いよく流れ落ちる光景が見られます。同じ道の奥には狭いながらも歴史あるモキ・トンネルがあります。ここまで来たら、宿泊地のファンガモモナは車ですぐです。個性豊かなこの集落は1989年に共和国宣言をしました。ホテルに行くとパスポートがもらえます。
南へ向かって旅を続けます。ファンガモモナ・サドルの上からは全方角にパノラマ風景が広がりますので、休憩していきましょう。ここから始まるウォーキングコースは1周3時間です。時間に余裕があるなら歩いてみる価値があります。
ストラスモアから分岐する往復90分の道に入ると「行き先のある橋」へ行くことができます。こちらはほぼ同時期に建設された行き先のない橋に呼応する愛称で親しまれています。
ストラットフォードの町の名前はウィリアム・シェイクスピアの生誕地にちなんで名づけられました。彼の劇に登場する人物に由来する通りの名前もたくさんあります。ストラットフォードの時計塔には、仕掛け時計が入っていて、1日に4回、ロミオとジュリエットの一場面が見られます。
ニュージーランドで車を運転する前に知っておきたい重要なポイントを確認しましょう。