3-4 日間 46 km

ハイライト

  • 古代の森
  • 完璧な夕焼けの景色
  • 鳥のさえずりと歴史

ロケーション

  • by car:

    ネーピアから 2時間20分

     

  • by car:

    ギズボーンから1時間30分

  • by car:

    ワイロアから40分

難易度

中級者向け

美しいワイカレモアナ湖を囲む緑豊かな世界に足を踏み入れてみましょう。降雨林や湿地、魔物が姿を現しそうな鬱蒼とした森林はとても魅力的です。

ホークスベイ
ワイカレモアナ湖, ホークスベイ

幻想的な緑の世界

レイク・ワイカレモアナ・トラックの原生林は北島最大です。この地域では「霧の子供たち」とも呼ばれるマオリのナイ・トゥホエ族が代々暮らしてきました。テ・ウレウェラ国立公園内に整備されたトラックは主に湖のほとりに位置しています。所要は3~4日間。手付かずの降雨林や再生過程にある潅木地、湿地、緑豊かな茂み、そしてゴブリンのような魔物が姿を現しそうな森林の中を通ります。雄大な川、滝、幻のような霧がかかる谷を目にする機会もあるでしょう。

トゥホエの人々は何世紀もの間、テ・ウレウェラに住み、スピリチュアルな絆で大地と結ばれています。不便な奥地にあるだけでなく、トゥホエの伝統で森林、山、川、湖が大切に守られてきたため、テ・ウレウェラの森林は開拓の影響を受けずに済みました。今もここには、自然だけが自らを支配する、生きた宝物が残されているのです。北島の原生林をすみかとする野鳥はほぼ全種生息しています。かつて鳥の楽園であった頃のニュージーランドを垣間見ることができます。どこを歩いていても、美しい旋律を奏でるトゥイのさえずりが聞こえてきます。ケレル(ウッドピジョン)の姿を探しながら歩き、夕暮れ時には野生のキーウィの鳴き声に耳をすませてみましょう。

グレート・ウォークのひとつ、レイク・ワイカレモアナを歩く

1日目 オネポト > パネキレ・ハット、8.8 km

全体の中でも初日が最も体力を要しますが、パネキレからの絶景を見渡せば努力が報われるはずです。起点のオネポト・シェルターから出発してからパネキレ・ブラフに向かって上りが続きます。その後起伏のある稜線をたどり、パネキレ・トリッグ(1180m)まで行くと、霧と森林に包まれた山々と湖のパノラマ風景が広がります。そこからパネキレ・ハットまではすぐです。

2日目 パネキレ・ハット > ワイオパオア・ハット、7.6 km

パネキレ・ハットから南西へしばらく進み、原生林に覆われた丘陵地へと下っていきます。赤ブナの森の上に突き出している高木は、垂れ下がった枝が特徴的な針葉樹、リムです。その他、ミロ、マタイ、トタラ、ラタ、タワといった樹木が樹冠部を形成しています。また、多種多様な木生シダもよく茂っています。森林を抜け、ワイオパオア・インレットに出ると、ワイオパオア・ハットがあります。

3日目 ワイオパオア・ハット > マラウイティ・ハット、12.1 km

朝、川沿いに歩き始め、草原を横切って森林に入り、湖のほとりの道を進んでいきます。吊り橋の手前にある脇道の先には、必見のコロコロ滝があります。往路は30分ほどの上りになりますが、休憩にぴったりの眺めのよい場所があります。

トラックの本道に戻ってからしばらくは、何度も起伏を繰り返す湖畔の道を歩きます。マラウイティ・ハットはファカネケ・リッジの小高い場所にあります。夕暮れ時は半島の先端部まで出かけ、キーウィの鳴き声が聞こえるか耳をすませてみましょう。

4日目 マラウイティ・ハット > ホプルアヒネ、14.2 km

小川にかかる橋を渡って丘をひとつ越えると、再びテ・トタラ・ベイのほとりに出ます。ここから先は、湖畔沿いの道が続きます。夏は涼みがてら、途中で少し泳いでいくとよいでしょう。河岸平野を進み、小さな半島を越えると、ウォーター・タクシー乗り場が見えてきます。その先、さらに河岸平野が続き、ホプルアヒネの吊り橋を渡ると終点となります。

環境保全省

詳しい情報とハイキングマップは下記のリンク先で参照できます。

レイク・ワイカレモアナ(opens in new window)

関連情報

宿泊

トレッキング中

トラック上には、DOC(環境保全省)のハットが5ヵ所、キャンプ場が多数あります。すべてのハット(小屋)およびキャンプ場の利用には予約が必要です。

トレッキング前後

このトラックは周回コースではないので、起点に車でアクセスした場合には、復路の移動手段を手配しておく必要があります。シャトルバスかウォーター・タクシーを利用するとよいでしょう。

起点の最寄りの町はワイロアです。数は限られていますが、宿泊施設がいくつかあります。1時間半ほどの距離にあるギズボーンは好天に恵まれた都市で、宿泊施設も見どころも豊富です。

ツアーで歩く

トレッキング専門のツアー会社がいくつもあり、ガイド付きのトレッキングを催行しています。以下はその代表的なものです。

個人で歩く

このトラックを個人で歩く場合は、DOCで宿泊施設を予約する必要があります。料金はコースによって異なりますので詳ししくはDOCウェブサイト(opens in new window)をご参照ください。ピーク時期は早めの予約をおすすめします。

関連情報

こんなコースもあります

泊りがけハイキング